猫と鉄人三種競技を愛する半田人の日記。

さかたよもやま日記

9/2  IRONMAN 70.3 World Championship【5日目レース日】

2018/09/11
 
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さかた あつし

南アフリカに来て5日、やっとレースの日を迎えた。早朝から雨は降りだし気温は低くやはり海上の波は高い。気象条件はこれまでになく悪いがWCSを楽しもうと思う。現地に来てからはレースに無傷の状態で出場するということを優先し、コースの下見、試泳などはもちろんせず、練習らしい練習もまったくしていない。今回の目標はあくまでレースに出場し、どんなに遅くとも必ず無事にゴールすること。それだけが目標。M45-49のウェーブは最終第12WAVE9:29ローリングスタート。今回は中盤から出る。スイムはぶっつけ本番でサーフィンの出来るような荒波に向かうことになったが、焦らず廻りを気にせずマイペースで生きて帰ることだけを目標に完泳。終始雨模様の中のバイクは落車、事故に気をつけこれまでで一番安全運転を心掛けた。途中リアディレイラーが動かなくなるアクシデントがあったが早めに原因が分かったので対処する。想像以上に獲得標高のあるコースだったのであのままリアディレイラーが動かなかったらバイクでカットオフになったかもしれない。直ってよかった。ランに入る頃には雨はかなりひどくなってきてメガネは水滴と曇りでまったく見えなくなる。メガネは早々に諦め裸眼で走るが全然ない方がマシだと思った。スタート後すぐ池田山の後遺症の前脛骨筋と北トラ後に発症したハムストリングス筋・腱付着部の痛みが予想通り出てしまった。ここまできたらよっぽどのことがない限り完走は出来ると思うが、最後まで油断はせず今回もロキソニンを服用し無理のないペースで焦らず淡々と走ることを心がける。コースは2周回。2箇所長い登りがあるがあとはほぼ平坦のコース。周回で日本人選手と声を掛け合い、ハイタッチをしてお互いを鼓舞する。昨日レースの終わった日本人女子の選手もどしゃ降りの中応援をしてくれていて本当に力を頂いた。疲れているところ、そしてどしゃ降りの中で応援頂き本当に有難いと思った。そしてフィニッシュゲート前Mドットマークのフィニッシュロードへ。この花道は何度通っても感慨深いが、今回はここに至るまでのプロセスを思い起こし格別だった。本当に無傷でフィニッシュラインを越えられて良かった。目標としていたレースを完走できてこれまでの努力がすべて報われた気がした。後は無事に帰国するだけ。家に帰るまでがレース。最後まで気を抜かず日本にいる家族、仲間と必ず会う。以上。

いつもと変わらず4時15分起床。レース日の朝も変わらずホテルのビュッフェにて朝食を取る。昨日と今日は5時からレストランを開けてくれていた。BOX朝食と聞いていたので暖かいものが食べられて有難かった。

変わらずコーヒーも頂く。そして準備を済ませ6時頃のシャトルバスに乗り込み会場へ。

雨は降り出していたが

会場は多くの選手で盛り上がっている。

今日のセッティングはドリンクのみなのでマッハで済ませ、強くなってきた雨を避けるためひとまず近くのテントで雨宿り。

小降りになったのを見計らってスイムスタート会場を確認し

近くのマックに移動。第12WAVEは最終なのでスタートが9時29分。荷物預けがあるので8時半くらいには会場付近に行かなければならないがそれでも1時間半くらい待機しなければならない。

コーヒーを飲みつつウェットの準備をして暫し待機。この後時間となってスタート地点まで行くが荷物預けの場所が分からずいったりきたりしていたら同宿の三浦さんと会う。聞くと荷物預けは9時までらしい。ちなみに今9時。教えてもらった場所まで300mくらいダッシュしていくがよく分からず廻りのスタッフの人にカタコトで聞きまくる。ようやく場所が分かりなんとか時間はオーバーしていたが預かってくれた。ホント良かった。しかしこのタイムロスでスタート地点まで戻ったらもうスタートギリギリとなってしまっていた。9:29ローリングスタート。

かなりの波、うねりで往路で2回止まることになったが安全第一でマイペースで完泳する。

バイクはもちろん安全運転。雨も降っているし風も強い。路面も悪いので下り坂はブルホーンバーを持っていても特に危ないと感じた。決して無理はせず

バイクフィニッシュすることだけを目標に走った。

そして無事バイクフィニッシュしてランに。ここまで来たらよっぽどのことがない限りフィニッシュ出来るだろうと思うがまだ予断は許さない。朝からの雨は時間を追うごとにどんどんひどくなってきて途中からどしゃ降りとなりかなり走りづらいし脚の痛みもあって相当つらかった。我慢の走りの中、ホテル近くでどしゃ降りの雨の中、高橋さんと前田さんが応援してくれていたのは本当に有難かった。すごく力をもらえた。そして最終周回7/8くらい走り切った時点でやっとゴールを確信する。

フィニッシュロードをみんなの想いのこもった日の丸を掲げて走る。このためにこれまでの2ヵ月ずっと頑張ってきた。

そしてFinish、今年もWCSのフィニッシュゲートをくぐることが出来た。今年はスロットを獲得した後このレースが最大の目標となったが、事故で参戦自体が一旦白紙となった。しかしこのレースに出場するためにずっと懸命に毎日治療とリハビリを続けてきた。人は強い気持ちさえあれば何でもできると思う。本当に今日という日を迎えられて良かった。

感無量。

これでこれまでの努力はすべて報われた。後は無事帰国するだけ。自分お疲れ様、そしてありがとう。

備忘録、帰ホテル後は大嵐。自分でギリギリセーフだった。まだ走ってる選手もいると思うが大丈夫なんだろうかと思った。

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